質問に対して的確に回答する

日常会話では質問と回答がずれることが多く見受けられます。

もし、一億円あったらどうする?

いや。そんなことあり得ないよ。

「もし、一億円あったら・・」と質問しているのであって「それがあり得るかどうか」は質問していませんね。 もっとも、日常会話は楽しむのが主目的なのですから、こういった受け答えもOKでしょう。

しかし、面接試験でこのような受け答えは御法度です。 常に質問に対して的確に回答しなければなりません。 特に下記の条件下では、細心の注意が必要です。

[ 条件1 ] 面接官の質問の意味を理解できなかった場合

面接官の質問の仕方が悪かったり、質問の内容が複雑であったりすると一度で質問の意味を理解できないことがあります。 こういった状況は、誰にでも起こりうることですから全く問題ありません。その後の対応が問題なのです。 日常会話でいわゆる「適当な会話」に慣れ親しんでいるせいか、 質問の意味を推測して回答してしまう面接志望者が多いのです。 当然、推測がはずれれば的確な受け答えにはなりません。

一度で質問の意味を理解できなかった場合は、必ずその旨を伝えましょう。

恐れ入りますが、もう一度お願いできますか?

[ 条件2 ] 自分の回答を否定された場合

まずは、例を見て下さい。

この職種に必要な能力は何だと思いますか?

私は、○○の能力が最も必要だと考えます。その理由ですが、・・・・・であるからです。

そうですか。○○の能力よりも□□の能力のほうが必要だとは考えませんか?

でも、〜〜〜(ここで、もう一度同じ理由を説明する。)

このような受け答えもNGです。

受験者の思考プロセスを追ってみましょう。 面接志望者は、自分の意見が否定されて焦ったはずです。 その際「間違いを認める」→「マイナス評価につながる!」という思考がとっさに働き、 すぐに「でも」という否定の言葉を切り出し、意味のない説明を繰り返しています。

「質問に対して的確に回答できない」場合は、この例のように気持ちが動揺しているときによく見受けられます。 こういったときにこそ、落ち着いて質問に相対する心構えが必要なのです。

それでは、上記の模範となる回答を考えてみましょう。面接官の質問は

○○の能力よりも□□の能力のほうが必要だと考えませんか?

なのですから

そうですね。私は、やはり○○の方が必要だと思います。

または

確かに□□の能力の方が必要かもしれません。

といった回答になるはずです。

前者の回答をするならば、○○と□□を比較した上での理由を述べれば良いでしょう。 また、あなたが「確かに面接官の方の言う通りだな」と思ったならば、素直に後者のように回答しその理由を続ければ良いです。 面接官の意見によって自説を変えるのは、減点対象にはなりません。 このやりとりで、「職種研究不足」として減点されることはあるかもしれませんが、それは自説を変えたからではなく、 その前の段階、つまり「必ずしも必要ではない能力を回答したこと」が原因なのです。

結論を先に述べ、補足をあとから付け加える